2025/1/13 初出
通訳案内士の二次試験も終了しそろそろ、新人研修について検討をされている時期だと思います。
新人研修は主に通訳案内士の団体が行いますが、今回は私が常務理事として活動した協会の不祥事およびその後の法令違反について記述いたします。
日本観光通訳協会は歴史は古いですが体質的に問題を抱えており、現在のところあまりお勧めできる団体ではございません。
●不祥事の流れ
・2021年1月 不祥事の告発と弾圧
2021年1月末に、会員に向けて会長、副会長の不祥事を告発しました。私自身はそのときに理事を辞めました。
不祥事が会員に知るところになったわけですが、会長はもみ消しをはかり、告発を取り上げた当時の理事3名(以下、改革派の理事)および会員に対して処分を行う為に2021年4月に臨時総会を開きました。幸い穏当な考えを持った会員により臨時総会は、出席者の定員に満たず流会となりました。
・2022年3月 役員選挙の結果を覆した。
翌2022年1月に行われた役員選挙(理事選挙)では定員の過半数を占める改革派が当選しましたが、2022年3月の総会で、改革派理事3名および新任の理事候補2名の計5名が不承認となりました。通例では選挙での当選者は全員をまとめて承認する議案としてましたが、この回については各当選者個別に対して賛否をえるような案として結果として反対派の理事就任を阻止しました。否認については委任状を取得することにより、当時の会長個人がキャスティングボートを握って反対派を落選さることに成功しました。
・2021年-2023年 会員数の大幅な減少、赤字
上記の一連の不祥事により、多くの会員が協会を去ることになった。また、協会は3期連続の赤字となり資産を約680万円程減らした。
・2024年1月 法令違反について
このような状況下で一部の会員から「なんとかしてほしい」と呼びかけられ、2年後の2024年1月に私は理事に立候補することになった。役員選挙では、理事候補に会員名簿を開示しないという行為に出た。これは法律違反であり罰則もある(過料となる)。
会員名簿が開示されない為、正常な選挙を行うことができなく結果は落選となったが、それでも私に票を入れていただいた方がいらっしゃり感謝する。
さらに選挙にあたっては、2022年時に改革派の理事が当選したときには公然と改革派の理事を批判していた人物が選挙管理委員となり、選挙結果自体がどこまで公正か疑問が持たれる。
・2024年3月の総会
2024年3月の総会では、本件について追及を行ったが、実質0回答であった。
・2025年5月 更なる法令違反について
協会の会員を減らし、赤字となる結果について、当時の役員は責任が生じることになる。会員には役員の責任追及の訴えを起こす権利があり、その前段として賛同する会員を募る為、会員名簿を要求したが拒否された。
●問題点
JGAは、もともとJTBが運営を行っていた団体であり十数年前にJTBが撤退しました。
その後、通訳ガイドが運営することになったが、会長等運営に携わる人間は法人運営の経験がなくかつ独善的に物事を決めるのでトラブルとなっていた。
トラブルに対しては強力な隠蔽操作が図られることにより今までは表にでることはなかった(恥ずかしながら私もトラブルを知らないで理事になった)。さらに運営者を批判する者については、正当なものも「攻撃」とみなし、批判者が不当な攻撃を行っているという態度に出ている。
最近では、明確に法令違反を犯すようになり、ある意味、末期的な症状であると言える。
●会員数の減少について
JGAが公表しているホームページで2020年11月末時点では、会員数は875名であった
https://web.archive.org/web/20210507153623/https://www.jga21c.or.jp/jga_organization.html
一方で、騒動後の2023年3月末現在で、会員数は679名であり、200名近い会員が協会を去っている。
https://web.archive.org/web/20231129211903/https://www.jga21c.or.jp/jga_organization.html
2024年については、インバウンドの復調で戻りつつあるようであるが、上記のように法令違反を犯す組織が会員数を維持できるか疑問である。
●赤字について
JGAがホームページで公開している資料で、
令和3年決算、約434万円の赤字
https://www.jga21c.or.jp/pdf/disclosure/3/data_2022.pdf
令和4年決算、約153万円の赤字
https://www.jga21c.or.jp/pdf/disclosure/3/data_2023.pdf
令和5年決算、約95万円の赤字
https://www.jga21c.or.jp/pdf/disclosure/3/data_2024.pdf
2024年については、インバウンドの復調で戻りつつあるようであるが、上記のように法令違反を犯す組織が黒字を維持できるか疑問である。
●法令違反について
会員名簿の非開示は、一般社団法人及び一般財団法人に関する法律の31条ないしは32条違反となり、100万円以下の過料である(同 第三百四十二条 七項)。
2024年2月13日および2024年8月3日付で過料事件ということで裁判所に通知を行った。
過労事件通知書20240213
●JGAの会員の方へ
私としても協会の不祥事を公表するのは躊躇われるのですが、協会自体が会員間の交流を阻止しているため、このような形で公表しています。私自身は、歴史のある協会を正常な運営にしたいと考えておりますが、協会はいまだに会員間の交流を阻止しています。
私と同様にJGAを何とかしたいと思われている会員の皆様、是非、メーリングリストへご参加いただければと思います。
以上